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「メイドインアビス」第5巻を読んだ感想

奈落のイメージ

今週のお題「読書の秋」に則り、ダンジョンRPGのような世界観と、ナナチのケモノっぷりが魅力的な「メイドインアビス」第5巻の感想を書いていきます。

第5巻の概要と深まるレグの謎

精神隷属機(ゾアホリック)を使い自分の意識を他人に植えつけて、自分自身を増やし続けてきたボンドルドとプルシュカの関係、ナナチとミーティが係わっていた「カートリッジ」の正体が明らかになります。

そして、奈落(アビス)の探索が人の命や人間性の犠牲の上に成り立っていて、「メイドインアビス」が少年少女の楽しいだけの冒険奇譚でないことが、この第5巻ではリコとボンドルドの戦いを通して執拗に描写されます。

 

気になるのは暴走したレグがナナチの「ふわふわ」で正気に戻った時に言った下記のセリフ。

僕の中に幾つもの「誰か」がいる感覚があった…

それで…

その中の一人に身体が支配されてしまっていて…

僕は…夢うつつに記憶を覗き見しているような状態だった…

つくしあきひと「メイドインアビス(5)」『ハローアビス35 記憶の混濁』(2016年、竹書房)77頁

度し難いが口癖の奈落の至宝(オーバード)のレグに、また新たな謎が追加されてしまいました。

 

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リコもボンドルドも奈落(アビス)に取り憑かれている

…君は私が思ってるより

ずっとこちら側なのかもしれませんね

私は…ロマンは分かるのよ

あなたはこれっぽちも許せないけど

つくしあきひと「メイドインアビス(5)」『ハローアビス34 逆襲』(2016年、竹書房)44、45頁

 

上記はボンドルドとリコの会話。白笛の原料になる命を響く石(ユアワース)とは、文字通り「あなたの価値」なのだと。プルシュカにとって一緒に冒険に行きたいと強く願った、リコたちの価値なのだと思います。

願わない形で白笛を手に入れたリコ、奈落の至宝レグ、そして黎明卿ボンドルド曰く、祝福を受けたナナチの冒険は続いていきます。度し難くどこまでも救いがない、そして第5巻の表紙のプルシュカは詐欺。

 

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