裏世界ピクニックを見た感想

 アマプラで裏世界ピクニックを全話見たので感想を書く。

 

 最初の内は原作にあったテキストの味が薄まっていたり、展開が早いなと思っていたんだけれども、やっぱり空魚と鳥子の距離感が近付いていく過程が面白く、夢中になって見てしまった。気付けば12話で終わってしまうのがもったいなく、ぜひシーズン2をやってほしいと思った。

 

 実のところ原作は6巻まで買って(SFマガジンも)買っているんだけれども、プライベートが忙しく1巻の八尺様サバイバルまでしか読めていないので、精神と時の部屋にでも籠って紙の本と一対一で向き合いたい(御冷ミァハも孤独の持久力は紙の本が一番だって言ってたし……)。

 

 第7話の水着回も良かったんだけれども、やっぱり最終話の空魚と鳥子のお互いに対する気持ちを打ち明け合うシーンがすごく良くて、3ヶ月かけた集大成が出たのではないかと思う。少し不安だった男性向けの萌えアニメになることもなく、もう一度見返したい、何度でも見返す。

 

 あとはアマゾンのレビューで知った、裏世界ピクニックの元ネタになったと言われているストルガツキー兄弟の「路傍のピクニック」も読もう。そして中国SFの三体も完結するので、もう裏世界に籠ってスマホSIMカードを茹でて、紙の本だけを読んでいたい。ハヤカワの犬だ。