『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』を読んだ感想

 Kindleストアの日替わりセールで安くなっていて読んだので感想を書く。※最初に断っておくと、このブログは私の雑記ブログであって、本要約ブログではありません。

 

 

礼儀正しいことのメリット、無礼なことのデメリット

 まずこの本の大きなテーマは二つ「無礼な人と関わると健康も仕事も金銭的にも損をする」、「礼儀正しければ人脈に恵まれて色々なチャンスが回ってくる」というものだ。なるほど~、私はどちらかと言うと著書の中で繰り返し問われる、「あなたは周囲の人にとってどんな存在でありたいか」ということこそが、著者が伝えたいことのように感じた。

 

 本の構成としては最近の自己啓発書(ビジネス書)では当たり前になった、エビデンスベースに乗っ取り、礼儀正しいことのメリット、無礼なことのデメリットを説いていく。この辺りは著者の講演動画でも触れられているし、一般的な日本企業でも管理職には何らかの研修が行われているかもしれない(その割にはパワハラがなくなりませんね……)。

 

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私はどういう人間になりたいのか、周囲の人にとってどんな存在になりたいか

 読み応えがあるのは第14章の「無礼な人から身を守る方法」で、「あなたとあなたの将来のことだけを考えるべき」、「この逆境はあなたにとってどういう意味があると思うか」、「自分は過去のために闘うべきなのか、それとも未来のために闘うべきなのか」とアジる言葉が並ぶ(実際のところ私は第14章が一番ハイライトした箇所が多かった)。

 

 どういう人間になりたいか、どんな存在になりたいかというのは、人生に対する問いかけであって、「無礼な人に振り回されてメンタルを損なうな、これはお前の人生だろう、だったら大事にしろ」と言われているような気がした。そもそも、経済的な成功を仕事に求めて、お金のために礼儀正しく振る舞う人の心が、礼儀正しいかは分からないしね。